台風に密かに思うこと。

おととい(28日)から雨模様。昨日は土砂降りだった。夜のテレビニュースでは、沖縄で大人の男性が風に煽られて電柱にぶつかっている映像やら、立ち上がることができない人の映像などが流されていた。台風銀座の沖縄でも木がなぎ倒されたり、自動車が横倒しになったりと、ずいぶん強い台風だった。
このあたりでも降水量はかなりあって、昨日の帰りや今日は通勤の坂道を通っているときに「臨時の滝」が発生していた。(←この写真にすれば良かった) 落下する水は道にあふれ出て、腐葉土になるはずだった茶色い葉っぱや小枝が「臨時の流れ」に沿って溜っていた。
僕はそれを車のタイヤで踏みつけながらスピードを落とし、滝の様子を少しワクワクして眺めて通った。「今ごろ、芦川の千波の滝はどんな様子だろう」「昇仙峡」もすごいだろうな」なんて思った。台風の季節になると、増水した川の様子を見に行ったまま行方不明になってしまう老人のニュースが時々ある。たいていの大人はそんなニュースに触れると「まったく、そんなところへ行くから、、」なんて言うし、僕は子供たちには「絶対にそんなところへ行っちゃだめだぞ」なんて注意するのだけれど、本当のところを言うと、僕はそういう老人たちの気持ちがとてもわかる。僕も見たい。夜の大雨の中で黒くうねる川。まだほとんどの人が寝ている早朝の時間に見る、普段の何倍も広くて早くて茶色い流れ。でも命リスクを天秤にかけてあきらめている。
雨は午前中にあがってしまった。でも、いまだに風が強くて、空には青いところと灰色の雲が同居している。台風一過の晴天にならないのかな。