アシタバ

サバイバル踏破の2日目、5班がぐったりしていたところへ給水。そのときにこのアシタバを撮影。南原を北に過ぎた森の中。八丈島にはいろいろな花が咲いていたけれど、このアシタバも花盛り。でも、あんまり見栄えがしないから、どうやら花は関心をもたれない。八丈島でのアシタバといえば、差し入れを頂いたアシタバアイス、そのほかはお土産にあったぐらいかな。アシタバとのお付き合いはあんまりこってりしていなかった。
僕は20年近く前、伊豆大島に行った。そのときは熱海から高速船で1時間ぐらいの快適な船旅だった。大島でもアシタバは名物だった。それからツバキが名物。季節柄、赤いツバキの花がたくさん咲いていた。ところで、大島の港には寄らない八丈島行きの船の名前がカメリア丸。カメリアはツバキのことだから、八丈島でもツバキが名物だったのかな。大島ではアシタバとツバキで思い出がある。椿の実から絞った椿油はもともと美容のためのものだと思うが、この油を鍋に張って、そこへ水で溶いたてんぷら粉を着けた様々な食材を入れて揚げて食べるというもの。宿では「椿油フォンデュー」と言っていたけど、セルフサービスの天ぷらみたいなもんだ。天ぷらの種にはアシタバもあって、これを揚げるとかなりかさがあって油っこくてきつかった記憶だ。
アシタバというのは、葉を摘んでも次の日には新しい葉が出ているというような、生命力の強さを表して名づけられたという。僕もアシタバのような強さが欲しい。そういえば、指導者のNさんが、「これを食べれば元気が出るぞ」と言って、ぐったりしていた1人にアシタバの新芽を差し出した。「苦っ」と言ったけれど、我慢して食べていた。数時間後、ゴールには元気な姿で帰ってきた。