どんぐり

休み時間に外に出てみたら、いろんな葉や枝が落ちていた。台風12号は、県内の山中湖付近では凄い量の雨を降らせたみたいだ。でも、この甲府あたりでは、雨はたくさん降らせたけれど風はそんなに強くなかった印象だった。
コナラの枝がどんぐり付きでたくさん落ちていた。

先月、八丈島から児童生徒が来県していたときのこと。科学館の庭でお昼のお弁当を食べているところにお別れのご挨拶に行った。そうしたら、団長として来られていたY校長先生がコナラの木を見上げて言った。
「これはどんぐりの木ですか」
「はい、そうです」
「小さいどんぐりですか」
「コナラなので小さい部類ですかね、大きいどんぐりというと、この山にはクヌギもたくさんあります」
「そうですか、八丈島にはどんぐりの木が無いんですよ、だからねえ、子どもたちの中にはどんぐりを知らん子もいる」
先生はどんぐりの思い出話などをしてくださった。
それでセミの話なんかに話題が移ったりした。そろそろお弁当を食べ終わった子どもたちの周囲では、八丈島では聞かれないミンミンゼミやアブラゼミの声がしていた。
八丈島は孤島であるから、独特の生態系があるのだろう。そのあたりのことを研究したものを読んだことがなかったのだが、きっといろいろ調べられていることだろう。せっかくできた縁だから、何かのときに探して読んでみようか。