台風15号が築いた流木の山

9月21日に甲府を通過していった台風15号は、大きな爪あとを残した。沖縄の東海上くるりと反時計回りに1回転してみせたり、甲府ではそれほどでもなかった感じだったが、県内で言うと、身延線の線路下の土砂を流してしまったのが印象に深い。この台風15号は、その後関東地方北部を派手に通り過ぎ、福島から海に出た。東京では交通機関がマヒし、3月の大震災以来の帰宅困難者が多数発生した。帰宅困難者という言葉もこいつのおかげですっかり定着って感じだ。
そして台風は東北地方の東を通り、翌日には北海道を南東海上から襲った。行ってしまってからも影響が残り、しばらくの間はずいぶん寒い日が続いた。
10月8日、音更から士幌へ向かう国道が音更川を横切るところ、橋の上からその台風の傷跡を見ることができた。かなり太い木も流されてきている。台風が東京を過ぎると、台風情報のニュースがテレビの画面からぐっと減ってしまうが、勢力が弱まりながらも北海道に大きな被害をもたらすことがある。
ところでこの台風15号は、日本で大きな被害をもたらしただけでは飽き足らず、この後は温帯低気圧に格下げになったものの、ベーリング海を通り過ぎてアラスカやカナダにまで至り影響も与えたということだ。
なんとも派手でしぶとい台風だった。