山梨テクノフェア

今日は休みなので、アイメッセ山梨で開催されている「山梨テクノICTメッセ2011」に行った。以前は「山梨マルチメディアエキスポ」と言っていた催しが名前を変えたもの。到着したのはまだ開場前で、知事さんらが出席した開会式の最中だった。
山梨県内のメーカーや商社などがたくさんのブースを出しているが、ここ2〜3年でその出展内容が大きく変化している。今年はそれがもっとも顕著に現れた。まずは、数年前には大きなブースを出していた大企業の県内工場や県内支店などの姿が無かったこと。「どうだ、すごいだろう」と言わんばかりのデモンストレーションを見せていたのに、不況で工場を閉めたり会社をたたんでしまったりで、大手の出展が目立って減っていた。そのためか会場に余裕があり、ところどころに広場があったり、別室で行われていたスピーチが会場内の一角に設けられた場所で行われていた。
展示される商品も大きく変化した。数年前には、コンピューターメーカーはもとより、それらの代理店や、設置据付する会社まで、各社がサーバー機やハブなどを展示したり、独自開発のグループウエアをでもしたりと、LAN絡みのものがとても多かった。それが最近はLED照明が増え、今年は一気に増殖し、さながら照明展示会のようになった。
社名からはとても照明を作るような感じじゃない会社も照明器具中心の展示だったりする。電球や蛍光灯は製造設備を揃えるのに巨額の投資が必要だろう。でも、LED照明の場合は、元になるLED自体は購入し、それらをアッセンブルすることで製品化が可能だ。だから電球や蛍光灯を新たに商品化するのに比べたらずっと投資が少なくて済むだろう。更に、中国にはOEM供給をしてくれるメーカーもあるようだから、最小限の投資でLED照明に参入することも出来る。
今年は大震災もあって、その関連の展示もあった。原発事故が節電意識を醸成したし、自然エネルギー利用も話題に多くのぼる。こういうのはイイねえ、と思ったのが下の写真。工業高校のブースにあった小規模水力発電用の水車。自転車のホイールを利用したり、あちこち針金で留められていたりと、手作り感満載で目立っていた。回してみたかったけれど誰もいなかったので諦めた。自転車用のライトが付いていたから、そのぐらいの発電量を目論んだのだろう。