映写機

昨日見に行った「キングコング対ゴジラ」の上映で使われた映写機。
本来、壁で区切られた部屋の中で動き、スクリーンに向かってガラス越しに映像を映像を飛ばす映写機が、今回は特設会場なので客席の一番後ろにあった。珍しいことなので写真に撮っておいた。35mm4パーフォレーションのフォーマットを縦走りで1秒当たり24コマ掻き落とす。その間、シャッターは開け閉めを繰り返し、観客である我々はパラパラ漫画と同じやり方で動いている映像を見せられる。ビデオと違ってフィルム1本の長さでは映画1本を上映できないので、切れ目なく左右の映写機を入れ替えて映写する。その間にフィルムを掛け替える作業もする。この左右映写機の入れ替え作業やフィルム掛けの作業は映写技師によって行われる。
刑事コロンボの作品の中で、映写室と映写機について詳しく知ることができる回があった。僕は映画の仕組みをこのドラマで最初に知った。そして犯人はその仕組みを利用してアリバイを組み立てたのだった。犯人は女で、、、まあいいや。
この映写機のレンズはアナモフィックレンズ。縦横比を2:1に変形して映写することができる。これでヨコにぐわーっと長いシネマスコープサイズを見せてくれる。レンズの中を良く見ると、縦長の楕円形が分かるかと思う。ちょっと高いところにあったので上手く撮れなくて残念。普通のレンズとはずいぶん違うが、これが画像を横に広げてくれるための構造だ。