イモムシ

帰宅したら次女が白菜のかけらをじっと見つめていた。何かと尋ねたら、虫がいると教えてくれた。昨日、農協の直売所から買ってきた白菜の中にいたのだという。虫は一晩冷蔵庫で過ごし、晩御飯の準備のために白菜を取り出した妻が葉をめくったところで見つけられた。妻によって処分されそうになっていた虫は次女の興味によってひとまず命を取り止めた。
次女は、顔が少し茶色いことに気付いたり、背中に毛が生えていることに気付いたりと、なかなか観察している。白菜を食べ始めたら、みるみる大きな穴が開きはじめた。「見て見て」と呼ばれた。観察ノートも描いていた。名前もつけていた。これでは処分しづらい。