桃の木

手前の2本はまだ若い木、中央やや左には盛りを過ぎた木がある。花の付き方を比べるとずいぶん違う。古いほうの木は周りの木に比べてあきらかに花が少ない。あと何シーズン、この木は収穫の時期を迎えることが出来るのだろうか。
下の写真を見ると、古木が切られてしまっている。そして、手前には若い木が育っている。この若い木がどれほどの実りをもたらすのかは分からないが、切られてしまった古木から収穫を得ることは無い。切られた太い枝が転がっていたので臭いをかいでみた。桃の香りがするのかな、と思ったのだが、お酒のような匂いがした。
桃の新旧交替、まだ実をつけることが出来るのにより勢いのあるものにその座を譲る。果樹園に生を受けた桃の木の宿命だ。
桃は接木で育てられるという。長い間、豊富な実りを繰り返した古木は、その本体が切られてしまっても、その枝を接木されて新たな生涯で多くの収穫をもたらすのだろう。