アジサイの花の真ん中へん

真ん中に青い色の団子があって、その周りを花びらが囲んでいる。花びらは付け根が白くて薄紫色に変わる。不規則に薄青い色が混じる。
この花の名前にひっかけているのだろう、「味彩」という名前の小料理屋は多い。一つの町に一軒はあろうかと思うほどよく見かける。勝手なイメージで言うと、カウンターが6〜8席あって小上がりかテーブルが1〜2ほどある。店内は清潔に掃除されていて、カウンターに花が少し生けてある。暖簾をくぐって店内に入ると必ず先客がいて、ビールを飲みながら焼いた厚揚げなんかを突いている。そんな感じだろか。アジサイは、カウンターの生け花としてこの時期には登場したり、料理を盛る器に描かれていたりもして、何かと小料理屋に関係が深い。そして、アジサイの花は色変わりするが、人も酒を飲めば飲むほど頬が赤くなる。味彩という名前の店が多いのも頷ける。
ここまで書いておいてなんだが、僕の行きつけにそういう名前の小料理屋は、今のところ無い。