農家の石垣

斜面の多い山梨県では、こんな石垣のある農家が多い。石垣が殺風景に見えるのか、このように石垣に花を植えている家が少なくない。この写真を撮った付近では、マツバボタンを植えている家が多かった。写真では左の方にマツバボタンが見えている。サボテンが多い地域もあった。こういうのは地域性というのかどうかは分からないが、集落の特徴というのか流行りというのか、そんなものを感じる。
殺風景な石垣を飾りたい、と言うのは果たして庶民だけの気持ちだろうか。お城の石垣を花で飾るとは歴史上の人々も考えなかったのだろうか。アサガオのようなツル植物では、石垣の重要な意味である敵の襲来から城を守るということが損なわれるだろうが、マツバボタン程度なら悪く無さそうな気がするし、サボテンならばむしろプラスの意味になりそうだ。お城が建てられた頃にサボテンは無かっただろうが、今は様々なものがある。
石垣を花で飾られては、お城の厳かさは損なわれるかもしれない。でも、ペンペングサやビンボウグサが生えているよりは良い気がする。まあ、管理費用はかかるかもしれないが。
どこかにそんな、花で飾られたお城があるだろうか。