バス停の屋根

土曜日の朝、甲府駅のバス停に座って見上げたら、屋根がオレンジ色のまだら模様に見えた。FRP製の屋根だ。日の光を透して見えるので、材料の色が見えている。FRPは20〜30年ぐらい前には実にいろいろなものに使われていた。このような建材はもちろん、自動車のボディや様々なケース類、天体観測のドームにも使われた。富士山レーダーのドームもFRP製だったと思う。FRP製品は、新しい、先端的な、そんなことを感じさせていた。
近頃はFRP製の新しいものを見かけなくなった。強くて軽くて製形もできる最先端だった素材は、今では廃棄の際の問題で使いづらい素材になってしまったようだ。とにかく処理するのに環境負荷が大きいらしい。