火の見櫓

高根町内で見た火の見櫓は、火事を知らせるという本来の目的にどの程度使用されているものかはわからないが、とても丁寧に手入れがされていた。そもそも、火事など無い方が良いわけで、そういう意味では使われることが無い方が良いものでもある。塔好きの僕としては気になるものの一つが、この火の見櫓なのだ。
北京オリンピックの前頃、オリンピック施設の建設特需とかで、日本各地で様々な金属製品が盗まれたというニュースがあった。ワイドショーなどでは、なんでも銅や鉄が、国内よりもずっと高値で中国に買われているということだった。中には、火の見櫓から釣鐘が盗まれたというものもあった。工事現場から鉄板が盗まれたとか、電線を何十メートルも盗まれたというニュースもあったが、塔を見るのが好きな僕としては、火の見櫓の釣鐘を盗まれたニュースが一番つらかった。