いわし雲

昨日(2日)の午前中、非常に細かい粒粒のいわし雲が見られた。空のほぼ半分、北西方向を覆っていた。なかなかの壮観だった。いわし雲が見られると「秋」真っ盛りという感じだが、このたびのいわし雲は今まで見たことが無いほど細かいものだった。
僕が子どもの頃に魚のことを大人が話せば「昔はイワシが一番安い魚だった、ニシンも安かった」というような話題が多かった。昔はドッサリ獲れていたからだ。そんな話が出るほど1970年代にマイワシは漁獲量が減っており、僕の家でも食卓に乗ることは少なかった。僕としてはイワシ丸干しはあまり好きではなかったのでちょうど良かった。でも、つみれ汁は大好きで、母が作りはじめると台所でずっと見ていたりした。アジを下ろすには包丁が必要だが、マイワシは身が軟らかいので、包丁を使わずに指で下ろしていた。
ニシンの漁獲量は増えていないようだが、マイワシは1980年代に入ってから漁獲量が大幅に増えた。そして2000年を前にして減った。今ではアジやサンマよりも高い。ニシンはもっとずっと高い。今ではマイワシ丸干しも嫌いではないし、ソフト身欠きニシンは大好きだ。
魚種交替なのかどうかよくわからないが、今年はサバの漁獲が多いというニュースがあった。サンマも順調のようだ。それならばサバやサンマを食べようか。