キンモクセイ

10月初旬というと、すっかり暑さも遠のき涼しくて過ごしやすい気候になる。そしてキンモクセイの花が咲き、芳香を漂わせる。千葉や東京で暮らしていた頃には無かったことだが、甲府の町はあちらこちらでキンモクセイが香っている。
甲府に引っ越してきてから15回目の秋、キンモクセイは今年も香っている。そして僕は毎年キンモクセイが香る時期に体調を崩す癖がある。アレルギーを起こす花といえば風媒花だが、虫媒花であるキンモクセイのアレルギーというのは聞いたことが無い。だから、キンモクセイが原因というよりも、季節の変わり目の日較差のある気温変化あたりが本当の原因かもしれない。とにかく気をつけなければいけない。
そんなわけで、僕はキンモクセイの匂いが好きになれない。この匂いはチョウにも嫌われるらしい。何かそういう成分が含まれているのだそうだ。もしかしたら僕もチョウと同様にその匂い成分が苦手なのかもしれない。