コサギ

荒川のサイクリング道路で次女の自転車練習につきあっていたら、真っ白な数羽のコサギがいるのをみつけた。そっと近づいたらバサッと飛び立った。別のに視線を変えたら、そちらもバサッと飛び立った。まさか僕の目力に恐れおののいたとも思わないが、視線すらも感じるとは野生動物の勘は大したものだ。僕はコンパクトカメラの電動ズームをいっぱいに伸ばして流し撮りした。コサギは高く飛ばずに水面近くを上流に向かって飛んでいった。枯れた葦が写り込んでいる川面に、飛ぶコサギの裏返しの姿が映った。
さて、政治の世界が大騒ぎになってきたが、ついさっきテレビで面白い例え話を紹介していた。誰かの言葉によれば、デモクラシーとは喜劇に似ている、のだという。この場合、選挙民は観客で政治化が舞台に上る役者だ。観客は自分が選んだ喜劇役者がどんなことを言って自分たちを満足させてくれるのか期待している。そして最後は役者が派手にコケてしまうのを笑う。というわけ。
なるほどそうやって見てみると、このたびの舞台は次々と役者が入れ替わり、観客が喜びそうなことを様々手を変え品を変えて言ってくれる。さて、最後はどんなオチが待っているのだろう。(タイトルの「コサギ」と引っ掛けたわけではないけれど、、、)