ふたご座流星群

今年のふたご座流星群は、僕にとっては寒い以上に眠い夜だった。最初のうちは、まだ宵の口だというのに寒さに耐えながらも空を見ていた。しかし夜半からは眠くて眠くて、しかもお尻のあたりから冷たさがぐーっと身体に進入してきた。そんなわけで写真の方の成果は芳しくなかった。星が大きくなっているのはフィルターを使ったから。
ところで今日は総選挙だった。仕事から帰って、妻と一緒に投票に行ったのだが、小2の娘を連れて行ってみた。「一緒に行く?」というと喜んでついて来たのだが、自家用車に向かって走り出した。「車じゃないよ」というと、「え、じゃどこいくの」と言うから、「小学校」と答えると驚いていた。学校で投票をするのが不思議だったようだ。学校までの道は娘が先導した。毎朝の登校班で通っている通りに、一時停止で止まって大げさに左右を確認したり、先に走って信号のボタンを押したりと張り切っていた。校舎の明かりが消えているのに体育館の明かりが点いているのが気になり、体育館に着くと土足で上がれることに驚いていた。「体育館の中では一切話さないこと」ときつく言っていたので、おとなしくしているかとも思ったが、口をパクパクさせながら大げさなジェスチャーで手招きしたり、僕や妻が投票用紙に記入しているのを後ろからなんとか覗き込もうとしていた。
体育館から出ると、「もう喋ってもいい?」と言って、選挙の投票先について質問し出した。次女は選挙戦中には候補者の車が通りかかると手を振っていた。そして手を振り返してくれたり、マイクで何か言ってくれたりした候補者の名前を覚えて、僕らの投票をせがむのだ。長女もそうだった。彼女の場合、小さな頃だけではなくて今でも手を振っている。ただ、誰彼構わずやみくもだったのが、政党をある程度絞って手を振るようになった。