レーザーディスク

朝を告げる目覚まし時計の音が鳴り、眠りから覚まされた子供がノロノロと起き上がってその音を消す。そしてまた寝てしまう。「起きろー」と言って布団を剥がしたり手を引っ張ったりして起き上がらせる。「今日は六校時だから嫌だなあ」と目をこすりながら言う子供。僕も心の中では「こっちだって仕事に行くのは嫌だよぉ」と嘆いている。そしてそれぞれ学校と仕事に出かける。
帰り道は少し嬉しい。風呂に入ってビールを飲み、ウルトラセブンレーザーディスクに見入る。現実からしばし離れてウルトラの世界に浸り、昔のことを思い出したりもする。
CDやDVDは見慣れた子供は、僕が年末に押入れから引っ張り出したレーザーディスクを見て、その大きさに驚いていた。大きさだけでなく、厚みも重さもCDやDVDなんかよりもずっと立派だ。そして値段も高かった。
一番光り方の良い具合のところで撮ったら、まるでセブンのオープニングみたいな派手さになった。レーザーディスクは滅んだが、ウルトラセブンは不滅です。