68年前の壁

広島に原爆が落とされたとき、江波山にある気象台にも秒速700mに及ぶ爆風が襲ってきたという。爆心地に向いた側の窓は、鉄でできた窓枠は粘土細工のように押し曲げられ、窓ガラスは室内に向かって吹き飛ばされた。そして、そのガラスや外から飛んできた物が壁に激しくぶつかり、傷跡を残したり、壁にめり込んだりした。
広島市江波山気象館は室内のその壁を68年前のまま保存し、一般に公開している。写真の赤い印のところにはガラスがめり込んだままに残っている。生々しい。