封緘レポート

自動車の名義変更をようやく終えることができた。もう5日も続いている暑い暑い日に、朝からせっせと出かけた。
まずは月曜日。月曜日はすでに38℃の灼熱ウィークが始まっていたのだが、粛々と手続きは進めなければならない。車庫証明を発行してもらいに警察署へ。この車庫証明という書類が一番面倒だった。まず最初に警察署へ。そこで書式をもらい、その書式を不動産屋さんへ持って行って手数料を支払って捺印してもらう。そして各書式にいろいろ記入して再度警察署へ行く。今度は2,000円の印紙を買って書式と一緒に提出。すると4日後に発行するから受け取りに来いということで引換証のようなものを渡される。これで午後の予定がなくなってしまった。僕はてっきりその場でもらえるものと思い込んでいて、午後は陸運事務所へ行くつもりでいたのだ。
4日後の今日、三度目の警察署。ここでまた受け取りに必要な500円の印紙を買って引換証と合わせて提出すると、ようやく車庫証明を受け取ることができた。
ようやく一通りの書類が揃ったので、今度は石和の陸運事務所へ出かけた。何処へ行ったらよいか分からなかったが、最初に行った窓口では何枚かの書式を購入した。もう、このあたりから金額をいちいち覚えていない。何千円かで代書もしますよと言われたが、自分で書いてみますとしてみた。そしてその書式を持って別な建物へ行った。壁に書き方の見本が並んでいたが、いまひとつ分からないことが多い。でも間違って書いてはいけないので、空白がありつつも一度提出してみた。しばらくして名前が呼ばれ、「此処と此処と此処が未記入なのでこう書いて、、、」と丁寧に教えてもらうことができた。そして全て書き込み、これで良しと思って提出したら、「鉛筆では駄目」と一部の書類をボールペンで書き直すことになってしまった。そしてようやくOKを頂き、車検証を手にすることができた。待っているときに隣に座っていたツナギを着たおばあちゃんは、代書された書式を持っていた。なるほどこの書類の分かりづらさが代書ビジネスを支えているのだ。
でもそれで終わりではない。今度はまた別の建物に行って別の書式に記入する。ここはたいていのことを車検証から書き写すだけなので簡単だった。でもそれなら車検証の写しを添付ってことで済ませてくれれば良いのに、コピー代ビジネスもできるでしょ。というような、次第に溜まってきた不満は一切態度に出さず、新たにもらった書類を持って、一番最初に行った建物へ。
ここで書類チェックがあり、旧いほうのナンバープレートを取り外してくるように言われる。しかし、後ろ側のナンバープレートの左のネジは封緘で閉じられている。さてこれはどうやって外したらいいのだろうと思いちょっと見渡すと、油で汚れたツナギを着たいかにも自動車整備工という格好のおじいさんがいたので聞いてみた。ちょっとめんどくさそうに「プライヤなんかで外すんだよ」と腕をひねる仕草をしながら教えてくれた。そういえば車載工具を使うのは初めてだな、と思いながらトランクの床をめくってみると、なんとドライバしか見当たらない。まぁ中古車だからこういうこともあるか、と引渡し時にチェックしなかった自分を責めつつ窓口へ相談に行った。すると「マイナスドライバでグリグリやるんですよ」とマイナスドライバを貸してくれた。これでグリグリやって外した状態が上の写真。隠されていたネジの頭が姿を現した。
取り外したナンバープレートを持っていくと、お金と引き換えに新しいナンバープレートが渡された。初めて見たナンバーは全部3の倍数の番号だった。今度はこれの取り付け作業だ。何の因果でこの灼熱の日に炎天下でナンバープレートを取ったり付けたりしなきゃならんのか、と思っていたら、ツナギを着た職員さんが来て、書類と車体の車体番号を照らし合わせていた。僕は後ろのナンバープレート取り付けが終わって前に取り掛かったところだったが、その職員さんが「じゃ、封緘しましたので」と手続きの終了を告げ、行ってしまった。封緘する現場を目撃したかったのに、見逃してしまった。