カラス

今朝は、目覚まし時計のベルよりも先にカラスの鳴き声で起こされた。まだ薄暗いような時間だった。早朝の静かな静かな中、網戸をすり抜けて入ってくる涼しい空気を感じつつ、まどろみながら聞いていた。だんだん意識がはっきりしてくると、鳴き声の音色が違う2羽が互いに鳴き合っているようだと分かった。
何を鳴き合っているのだろう、あいつらは夫婦だろうか、それとも何かを争っての喧嘩だろうか。それぞれの鳴き声に勝手な想像を重ねているうちに、目覚ましのベルが鳴って妻が起きた。妻はカラスの鳴き声に気付かなかったのだろうか。