羽田の管制塔

猛暑日が続いていた頃の日中、羽田空港のてっぺんに出て飛行機見物をしていたら、本当のてっぺんはあっちにあると気付いた。
子供の頃のこと、テレビを見ていたらこれに登っている人たちの映像があった。と言っても、羽田空港の管制塔ではなく、成田空港の管制塔のことだ。成田空港反対派の人たちが登っていたのだ。火炎瓶が飛び炎が上がり、ヘルメットを被った反対派と盾を持った機動隊がぶつかり合う。まだ小さな子供だった僕にとっては、まるで戦争のように思えた景色であった。どっちが正しかったか、僕は今だによく分からないし、特にそれを追求しようと思ったことも無い。ただ、羽田空港の管制塔を見たら、即座に成田空港のそれを思い出した。よっぽど印象が強いのだと思う。