枝に残された葡萄

そろそろ葉っぱが黄色くなり始め、収穫が終わったらしい葡萄棚の隙間から、成り具合が悪かった葡萄の房が見えた。粒の大きさはバラバラ、色付きもバラバラで、房の形も悪い。味はどうなのだろう。キュウリでは曲がっていても味は変わらないようだし、ジャガイモでも大き過ぎたり小さ過ぎでも味は変わらない。葡萄の場合は駄目なのだろうか。
実はこういうのが一番美味しくて、しかもいつまでも枝に付いているから糖分もたっぷりになって、農家の人だけが堪能できる貴重な味なんていうこともあるだろうか。それとも役立たずで処分される運命だろうか。あるいはワインになるのか。甲府に来て15年を過ぎたが、こういうことまではまだ知らない。