雪の御坂山地

標高1,500メートル級の山なのだが、雪化粧がすぐに消えてしまうのが御坂山地。一昨日の雪が積もり、きっと昨日の雨も山では雪だったのだろう。夕方になって強風が吹き、雲を吹き飛ばして雪化粧の御坂山地があらわになった。
中央左の尖った峰が節刀ヶ岳、右の双頂の山が鬼ヶ岳。手前にも黒っぽいもう一列の山並みがある。節刀ヶ岳と鬼ヶ岳の間にある黒いピークが名所山、その左で節刀ヶ岳の真下あたりの丸いピークが春日山だ。
春日山深沢七郎の著作「楢山節考」の舞台と言われる。30年ほど前に映画化されたのをよく覚えている。映画ではひらひらと雪が降り始めるシーンがあったが、そろそろそんな時期になってきたということだろう。僕は、山梨に来て間もない頃に一度だけ春日山の頂上に行ってみたことがある。でもそこは、あの映画のような岩場ではなく、杉の木に囲まれた薄暗い頂上だった覚えがある。