カラス

威厳を持って遠くを見ているようなカラスがいた。実際にこのカラスがどこを見ていたのか、カラスとして威厳のある固体なのかは、もちろんわからない。でもそう見えた。見えている感じと実際とは違っているということは、案外よくあることで、それが思い込みになって間違った判断に繋がってしまうこともある。そうはなるまい、と思っていても、どこかで思い込みが強くて間違いをしでかすことはある。頭の中でそういうことを峻別できるセンサーを育てたいものだ。