クサノオウ

調べてみたら「クサノオウ」という名前の草だそうだ。感じでは「草の王」などと書くらしい。大変贅沢な名前を戴いている。アルカロイド系の成分を含んでいるそうで、かつては薬草として大いに利用されていたようだが、今では毒草扱いだ。薬草として重宝されたことから付けられた名前だろうか。皮膚病治療に使われ、鎮痛剤としても使われたそうだが、今ではむしろ副作用の方が大きいために使われない。豪華な名前だけが残った。
「王」という字が当てられるから、どうしても人に当てはめて想像してしまう。重宝され持ち上げられ、それがある日から邪魔者・悪者扱い。そんなことは世の中に溢れている。僕が子供の頃よりも、情報化社会と言われて久しい今日の方が、その傾向がより強いと感じる。