柏餅

山梨県の14歳以下の子供の数は、1年でなんと2,000人も減ったそうだ。これは凄い数だ。次女が通っている小学校は各学年が1クラスしかない。全校で2百数十人しか児童がいない。つまり、次女の学校10校分近くの子供が山梨県からいなくなってしまったのだ。まるで、ハーメルンの笛吹き男の仕業ではないかと思うほどだ。
これは山梨県だけのことではなく、日本全体のことだ。ハーメルンの笛吹き男は、大人たちの嘘(卑怯)に怒り、その復讐として子供たちを連れ去ったという。今、少子化対策として保育所などの託児施設の充実をあげるのが主流のようだが、果たしてそれはどうなのだろう。子供を預けやすい世の中には子供が増えるというのか。僕はそんなことで解決するものだと思えない。この国全体を覆っている意識に問題がありそうな気がする。
ハーメルンの大人たちが自分たちのしでかした悪事の重大さに気付いたのは、街から子供たちが一人もいなくなってしまってからのことだった。私たちはそれより早く気付いてなんとかしないと。
偉そうなことを書いてしまった。