洗濯機の修理

金曜日に妻が洗濯中の出来事。洗濯の途中に洗濯機から異音発生。「なんだこりゃ」と思って洗濯槽を覗き込むと、洗濯機の底にあるはずのプロペラが浮き上がり洗濯物の間から水面に顔を出していたというのだ。「こわれた〜」というわけで、手洗いしたとのこと。
プロペラの真ん中にはねじがついていて、これをもう一度ねじ込んだところくっついたので、脱水だけは出来た。毎日使うものだけに、すぐになんとかしなければならないわけだが、翌日からの土日は僕も休みを取っての家族旅行だったので、まずはそのままでかけることになった。

帰ってきてからはぐったり。修理に取り掛かったのは月曜日だった。妻は風呂場で手洗いをしながら、すっかり新品に買い換えるつもりで居たのだが、貧乏人としてはそう簡単に大きな出費をするわけにもいかない。しかも消費税が上がって間も無いではないか。
プロペラのねじを緩めて外してみたが、原因はよく分からない。モーターの軸側を見ても分からない。とりあえず回してみようとおもったのだが、なんと空で回す方法が無い。近頃の製品は、いろいろと安全が考えられてのことだろうが、こういうときは不便なこと極まりない。仕方なく、プロペラをモーター軸にぐっと押し込み、中心の取り付けねじもぎゅうぎゅうに締めてから、最低限の水だけを入れて回してみた。するとグイングインと気持ちよく回り、良い水流が出来た。「もう直ったぞ」と得意げに妻に声をかけ、旅行で溜まった洗濯を促した。
しかし、妻がいつものように洗濯を始めると、まるで水流が起きない。異音も聞こえた。洗濯物を取り出して再び回してみると、プロペラは空しく空回りしていた。結局、手洗いしなければならない洗濯物を増やしてしまった。

もう一度プロペラを取り外して裏側をよく観察すると、中央部の石質の部分(セラミックス?)に縦筋があるのがわかった。磨耗の跡のように見える。妻がネットで調べると、修理例が出てきた。やはりプロペラの真ん中の石質部分の磨耗が原因だ。
洗濯機に貼られていたラベルによれば、2006年製造の松下電器製。まだ10年経っていない。もしかしたら手に入るかも、と思ってパナソニックのサイトで修理窓口を確認し、プロペラを持って出かけてみた。家から40分ぐらい掛かる場所だった。窓口の人は親切に対応してくれ、なんと翌日に納品できるとのことだった。
今日、再びサービス窓口に赴き、プロペラを購入した。プロペラの正しい名前は「パルセータ」というらしい。3,240円(消費税込み)だった。家に帰って壊れたパルセータと比べると、真ん中の石質部分の磨耗は明らかだった。新しいパルセータを洗濯機に取り付け、妻に洗濯をしてもらった。大量の洗濯物が調子よく洗えた。日常のありがたさを確認した瞬間だった。
日本の家電メーカーは、円高で体力を失い、リーマンショック以後は経営が傾いてしまったところもあるようだ。でも、こういうところはしっかりしていてありがたい。安いだけの外国製品にはとても無さそうなサービス体制だ。きめ細かいサービス体制の維持には少なからずコストがかかっているだろう。でも“National時代”の製品までも補修部品を用意し、しかも翌日に納品という姿勢に頭が下がる。