運動会を彩る大小の旗

敷物を広げて座った場所が、たまたま旗竿の後ろ側だった。
小学校の運動会と言えば、万国旗。色とりどりの旗が並ぶが、どういう基準で選ばれたのだろう。10種類に満たない旗が何度も繰り返して並んでいる。

旗についてちょっと調べてみたら、いろいろと面白いことがわかった。特に、今は無くなってしまった国の旗のデザインは、現存の国の旗に比べて変化に富んでいて興味をそそる。
僕が見た中で最も驚きのデザインは「ベニン王国」の旗だった。ベニン王国は、今のナイジェリアの海岸付近に、明治時代ぐらいまであった国だそうだ。
ベニン王国の名前をアルファベットで書くと「Benin」となり、現在のベナン共和国と同じなのだが、特に関係は無いということだ。ベナン共和国は全身をダオメー共和国と言い、それ以前はフランス領だった。そしてフランスに征服されて滅ぼされてしまったのが「ダホメ王国」という国。この国の旗が、なんとも言えない不思議な魅力がある。
 ベニン王国の驚きのデザインと、ダホメ王国ののんびりしたデザイン。ぜひどちらも国名で検索して眺めて欲しい。