運動会で掲げられていた万国旗。

画面上から、イギリス、韓国、タイ(コスタリカ)、ロシア、フィリピン、オランダ、アルゼンチン、トルコ?、ドイツ、ポルトガル、スイス、ガーナ?、オーストラリア、中国、日本、アメリカ、イタリア、カナダ、フランス、ブラジル。さて、この中で今開催中のワールドカップブラジル大会に出場している国はどれでしょう。
連日、ワールドカップのテレビ観戦で楽しい日々だ。今大会の僕の観戦スタイルは、寝ている間にビデオに撮っておいたものを早起きして観るというやり方だ。歳をとって自然と早起きになったので、早朝観戦もまるで苦にならない。
今朝の日本対ギリシアは0-0で引き分けた。その前に行われたコロンビア対コートジボワールはすごく良い試合で、2-1の接戦だった。日本ではこの引き分けによって落胆ムードが広がっている感じだ。テレビの特番に出てくる解説者や芸能人らが、攻めの単調さや監督の無策を避難している場面を多く見た。なるほどと思うところもあるが、僕はギリシアとの試合は引き分けで良かったなと思うようになった。前の試合でコートジボワールがコロンビアに勝っていたとしたら別だが、コロンビアが勝って勝ち点6としたので、日本はギリシアに勝つよりも引き分けのほうがむしろ良くなったのかもしれない。ギリシアには日本同様に望みが残った訳だから、最終戦コートジボワールに対しての戦意が落ちない一方、日本と戦うコロンビアは主力を休ませて戦力を落としてくるだろうからだ。そもそもこの組で最もランキングの低い日本(46位)が、レッドカードのおかげとは言えランキング12位のギリシアに引き分けに持ち込めたこと自体は実に良かった(ただし試合はつまらなかった)。もしも日本が勝っていたとしたら、それによってコロンビアのトーナメント進出も決まっていなかったわけで、最終戦のコロンビアは本気モードになってしまうところだった。しかもギリシアは敗退決定でうなだれモードだから、ランキングで上回るもコートジボワール戦は期待薄。やはり、引き分けたことが勝った場合よりも最終戦のパワーバランスを少しだけ有利に働かせてくれたように思う。メキシコ五輪での日本チームは、トーナメントの組み合わせを有利にするためにわざと負けたと、当時の選手やスタッフが証言していた。それが銅メダルを手繰り寄せた。必ずしも目先の勝ちがその先の勝利に結びつかない例の一つだ。
ワールドカップの面白さは、こういう観測を言い合うところにもある。来週、コートジボワール(23位)相手に達成できなかった番狂わせの帳尻を、ランキング8位のコロンビア相手に奇跡の大番狂わせで合わせることが出来れば、トーナメント進出が叶う。