ひまわり畑(ブラジル色)

何事にも文句を言う人は居るもので、「FIFAランキングなんて関係無い」「FIFAランキングなんて出鱈目」と言う人も少なくない。確かに問題はいろいろあろうが、日本が10位前後にランキングされた頃のような不自然さは、何度かの算出方法改定によってかなり改善されているように思う。しかも、FIFAランキングはアジア予選の免除の指標にもなっているし、ワールドカップの組み合わせの際のシード国決定にも使われている。無視しようにも出鱈目と言おうとも、それに左右されているのが実情でもある。
さて、そういうわけで、2014ブラジルワールドカップの1次リーグの結果について、FIFAランキングをもとにちょっと調べたことを備忘録してみたい。
FIFAランキング上位の2チームが決勝トーナメントに抜け出すことが出来たのは、A〜Hの8組の内、日本がいたC組と スイスとフランスが抜け出したE組の二つしかなかった。一方、ランキング下位の2チームが揃って抜け出た組は一つも無かった。言い方を変えると、大波乱こそ無いが、順当な結果も25%しかなく、75%は波乱の結果となっていたのだ。では、この波乱を起こした組を見てみると、各組4チームの内ランキング最下位のチームが抜け出ることが出来たのは、D組のコスタリカとF組のナイジェリアの2チームだけだった。つまり、波乱の結果は十分あり得るものの、最下位にお鉢が回るほどの甘さはまるで無かったというところだろう。ちなみに、アジア勢がいた各組を見てみると、日本がいたC組は、FIFAランキング1位と2位がトーナメント進出を決め、日本は組内最下位の順当な結果であった。韓国がいたH組は、ランキング3差の2位と3位が入れ替わったが韓国の最下位は順当な結果。オーストラリアがいたB組はランキング1位のスペインが3位に沈んだ大波乱があったが、他の3国とランキングに大きな開きのあるオーストラリアは3連敗で順当に最下位だった。イランのF組だけはちょっと事情が違う。組内ランキング最下位のナイジェリアが、ランキングが1つだけ上のイランに引き分け、組内でランキング2位のボスニアヘルツェゴビナに勝つ波乱を起こして決勝トーナメントに滑り込み、イランは最下位沈んだ。