大正池

大正池と言っても、上高地にある有名な大正池ではなく甲府市の大正池。堰を作って川を堰き止めて作られたもので、1926年に完成した、県内でも有数の古いダムらしい。1926年は大正15年だから、大正時代最後の年だ。6月にはドイツでダイムラーとベンツが合併、8月にはスウェーデンでボルボが設立している。日本では後のトヨタ自動車の母体である豊田自動織機製作所が設立された。そんな頃のことだ。
ちなみに上高地の大正池はそれよりも前の大正4年に焼岳の噴火によって梓川が堰き止められて出現した。どちらも堰止湖であるが、片や自然の力、方や人造湖。景色の良さは上高地の方が断然良い。でも、水面があるのは景色にとって良い方向に影響すると思う。ここでもしばし眺めに目を取られた。この大正池はこのあたりの田畑のための溜池として造られたのだろうか、詳しいことは分からなかった。