路地で振り返るネコ

映画、ハリウッド版「コジラ」を見た。2度、涙が出そうになったシーンがあった。一つ目は映画が始まってから1時間ほど経ってようやくゴジラが吠えたところ。首を振りながらやや斜め上を向いて吠えた。歌舞伎役者が見得を切ったという感じで、「よーっ、○○屋!」と声が上がりそうなシーンだった。もうひとつは、物語も大詰めというところでようやく出でた、放射能光線を吐くところ。ただ、こっちの方は光線を吐く前に背中のひれが光らなかったのが残念。敵を退治するシーンは、まるでゲロ袋に吐いているみたいでちょっとがっかり。それにしても作っている人たちのゴジラ大好き度が垣間見られるシーンの連続で、非常に満足した。ストーリーも初代ゴジラが感じさせた畏怖のようなものをしっかりと前提にしていて良かったし、戦いは「夜」というのも怖さをより際立たせていた。初代ゴジラ「夜」と「白黒映像」が怖さを演出していた。
ネコの写真を白黒にしてみたら、周囲からネコが浮き出してカラー画像よりも際立って見えた。