田→集落→山

水害のニュースが伝えられる。夏は毎年のようにどこかで水害が起こっている。コンクリート護岸を破壊する大きなものあったという。異常気象だ、温暖化の影響だ、とテレビで誰かが言う。そういうこともあるのかもしれない。でも、そうではないかもしれない。
かつては田んぼなどに利用されていた後背湿地が住宅地に変わった。「ここ40年でこんな大変なことは無かった」と言ったとしても、そこが高度経済成長期の70年代に造成された新興住宅地であれば40年前のことだ。たとえばその頃、くねって流れていた川の改修がされて直線化とコンクリート護岸化がされたかもしれない。僕が子供の頃に住んでいた地域では、水たまりが一年中消えないような低湿地だった場所が大規模な住宅地に変わった時期があった。そういうことが日本中で行われていたことだろう。
今もこの近くで、田んぼだったところに土を入れて住宅地を造っている。一方で、もともとの住宅地では空き家が増えている。この2者の流通が噛み合えば良いのだが、、、。人口はどんどん減っているというのに。