やや古地図

ある公共施設の裏手に、指定避難場所を記した鉄製の立て看板が置かれていた。というか、上下が逆さに放置され錆びるままにされていた。内容はかなり古いので確かに無用のものだ。写真で上下を戻し、眺めてみる。
普通の地図とは違って西が上になっている。赤い色の場所が指定避難場所だが、春日小学校、富士川小学校、ともに別々の合併によって春日小は舞鶴小に改名し富士川小は無くなってしまった。中央やや上に県庁があるが、その南の西武百貨店は閉店し、建て替えられて県庁の防災新館になった。その南の県民会館は移転して県民文化ホールとなり、跡地は県庁の駐車場になっている。県民会館の南側にはオギノとあるが、変遷を経てココリになった。更に南には春日通りのダイエーがあるが、これもトポスやオギノを経て今は空き家だ。他にも県立図書館の移転など、町は変化している。バブル経済に始まる緩やかな地方都市の衰退を垣間見ることができる地図であるが、おそらく26年以上前に描かれたものだろう。