権現岳

大河ドラマとか時代劇を見ていると、徳川家康が「大権現様」と呼ばれていることがある。これは東照大権現のことで、でも、実際のところは死後に天皇から贈られた神号であるようだ。日光の東照宮が祀っている。
僕が初めて日光に行ったとき、それまで事前に母親から聞かされていた「眠り猫」や「見ざる言わざる聞かざる」をやけに期待していたので、本物を見た時の思いの外の小ささにかなりがっかりした思い出がある。ただし、華厳の滝をはじめとするいくつかの滝には感激した。それ以来、旅行の際には、寺社に期待することは無く、滝が好きになった。
権現岳に源を発する川俣川にも「吐龍の滝」という名瀑の水が注いでいる。夏でも涼しい谷底の空気が良い。観光客が去ってからの晩秋の寒い感じも良い。また、新緑の芽が出たかどうかの頃も良い。