給水塔

日野春駅にある給水塔。
かつて蒸気機関車が走っていた頃、韮崎からのきつい登りで減った水を補給するための設備だそうだ。中央本線蒸気機関車が走らなくなった1960年代半ばに使われなくなったが、いまも壊されずに残っているという。
家の中を掃除していて、若いころに使っていたものが出てくるとちょっと嬉しくて使ってみたりもする。この頃、イベントでたまに蒸気機関車中央本線に来ることがあるが、この給水塔はそういうときに使えるのだろうか。蒸気機関車にとっては若い頃の思い出の給水塔かもしれないし。でも、若い頃に使っていたボールペンを使おうとしたらもはや書けなくなっていたのと同じような、そんな寂しいすれ違いをするような気がする。
そんなこと思っていたら、特急スーパーあずさが通過して行った。