魚道のある堰

2千〜3千メートルもの山々に囲まれた甲府盆地へは、周囲の山々からたくさんの川が流れ込み、笛吹川、荒川、釜無川などが水を集める。山から盆地へ流れる川には治山治水のために多くの堰が築かれている。
我が家のそばを流れる「相川」にも堰がたくさんあり、こんな素晴らしい魚道がつけられているものもある。魚道というと、堰の隅っこにつけられた、これで遡れるの?と頭をかしげてしまうようなものがよくあるが、これはど真ん中に急流をつくったような贅沢なものだ。ところが、この堰のわずか数十メートル上流に下の写真の堰がある。こちらは隅っこにすら魚道が無い。
新しい堰を作るときには魚道をつける、ということで少しずつ魚道のある堰が増やされているのであれば、ここではまだそれが進行中ということだろう。きっとそう考えるべきだ。なぜなら、何かと過程の段階で評価されるとむしろマイナス要素がばかりが目立ってしまうことがしばしばある。