太良峠(1)

晴れて暖かい日になったので、久しぶりに単車で出かけてみた。とりあえず太良峠方面へ。
武田神社の脇を通って登っていくと、転々と山桜が咲いている山があった。

振り返ると甲府の町が遠くに低く見え、だいぶん登ってきたことに気づかされる。このちょっと先までは広い道だが、その後は車1台が通れる程度の細くて急なコンクリートの道に変わる。

道は再び広がり、上積翠寺の集落を過ぎて登っていくと太良峠に着く。晴れと言っても薄雲が覆っている天気だった。太良峠から見下ろすと甲府の町は霞みの中にあった。遠くの山はほとんど見えなかった。

甲府の天文好きの人と話をすると、僕と同年代やそれ以上の人からは太良峠の名前がよく出てくる。ここから先は山梨市側へ降りる道と水ヶ森林道に道が分かれるが、林道は冬季閉鎖になってしまう。そんなことから冬場でも来やすい観測地として人気があったのだろう。しかし、ずいぶん木が高く成長して視界が狭くなってしまったようだ。