曳家

先日、散歩中に曳家(ひきや)を見かけた。曳家というのは、家を持ち上げて移動するという大がかりな力技だ。まずは行先に土台を作っておいて、次に家の土台から上を持ち上げて新しい土台まで持って行って降ろす。日本ではかなり昔から行われていた伝統的な技で、今も受け継がれている。基礎や地盤が悪くて家が傾いてしまったようなときにも曳家の技術で一時的に家をどかして基礎を作り直すというような応用もされているという。それにしても非常に珍しい光景なので、得した気分になった。