朝のお濠

朝の散歩で武田神社まで行ってみた。お濠の木々はすっかり葉が生い茂り、水面に覆いかぶさって奥の方が暗くなっているほどだった。水面に現れた枝には大きな鷺が止まり、じっとしていた。それが何かお経を唱える修行僧と言おうか思索にふける哲学者と言おうか、何かそんな神妙なものに見えてしまった。春の水が多い時期を過ぎ今は渇水期とあって、お濠の水面はずいぶん下がっていた。そのせいか沈んだ木の枝がこのように水面に現れ、水も緑色に濁っていて少々臭いがしていた。もうそろそろ入梅し雨の季節になろうから、水面の高さも回復して行くことだろう。