隕石が御神体

飯縄神社は、天空から落下した小石を御神体として慶安二年(1649年)に創建されたという。まさしく「隕石」ということだが、残念ながら御神体は紛失しているらしい。この拝殿も創建時に建設された可能性が高いらしい。ただし、いろいろと改造がされているということだ。

この筒は花火の筒だそうで、これも由緒正しいらしい。
というわけで、この神社はいろいろと由緒があるようだが、公道が写真の右方向からぐっと境内に入り込んで右手前へ曲がっているような状況で、鳥居は正面ではなく左に寄った位置に立っていた。
このあたりは葡萄畑が広がっていて、神社はその集落の中にある。古くからの集落のようで、道は自動車向きではなく、くねくねと曲りいくつもの小道が入り組んでつながっている。少し周辺を散歩してみたが、この他にもいくつかの神社があったり馬頭観世音があるなど面白かったが、総じて静かで、葡萄畑の作業をする傍らで鳴らすラジオの音がよく聞こえた。もしも隕石の御神体が現存していたとしたら、もっとずっと大切にされ、今頃は立派な観光名所になっていたかもしれいない。観光名所がよいかどうかは疑問だが。