富士吉田のレトロ店舗

(上)古い店舗が黒いペンキでべた塗りされていた。思えば昭和は何かとペンキべた塗りの文化だったなぁ。今どきの建築ではペンキの拭き取り仕上げなどという面倒なやり方もあるようだが、昭和は潔くべっとりやっていた。だから、垂れた筋なんかもあったものだ。
(中)柱部分と窓枠上部とが色と建材を変えているツートーンの仕上げ。それでより古い感じを出そうとしている昭和40年代ぐらいの建物だろう。この店は豪華な造りのようだ。
(下)キリンビールという書体が、昭和から続いている安めの居酒屋で出される小さなコップに白い文字で書かれているのと同じだ。同様のものにサッポロビールのコップがあった。札幌の場合は太字のカタカナがやや斜めに傾けられた書体だった。当時のシェアはキリンがダントツの1位、2位がサッポロだった。しかし現在は、どちらの会社も順位を落として、アサヒ・キリン・サントリー・サッポロの順になった。昭和にこれを予想した人はいなかっただろうな。