レトロな

(上)下吉田の商店街には何軒かの本屋さんがあったが、この店が一番レトロな感じだった。看板の端っこに「春陽文庫」と書いてあるが、今はもう無い。春陽文庫はいつ無くなったのだろう。春陽文庫には江戸川乱歩があったので、僕は小学校高学年から中学にかけて何冊も買って読んだ。子供向けの少年探偵団シリーズとの違いが面白かった。
(中)瓦屋根が縦になっているような店舗。昔はよく見かけたが今はすっかり珍しくなったなあ。しかもここは2軒違う材質の屋根で並んでいる。
(下)公衆電話がありますよ、の看板。これこそすっかり見なくなった。というよりも、公衆電話自体が珍しいものになった。「まごころのつるしん」と看板の下に書かれている。公衆電話がありますよの看板は広告媒体でもあったということの証拠だ。