太陽光発電所

近頃、太陽光発電所はすっかり悪者に成り下がってしまった感がある。ただし、この写真の場所はもっとずっと前から太陽光発電を実証実験しているようなサイトで、現在も様々な種類のパネルが試されているようだ。だから、悪者というよりむしろ素性が良い太陽光発電所と言えそうだ。
ほんの5,6年前には、日本中の家の屋根やビルの屋上に設置するとか、耕作放棄地や休耕田を用地として有効利用するとか、まさに「国土の有効利用」が唱えられていた。それが今では、森を切り開き、良質な田畑までも転用して太陽光発電所が造られている。太陽光発電普及のための法律は、ちょっと得をしたいというような気持ちをくすぐったつもりの法律だったのかと思うが、人の欲というものは欲は底知れないものがある。ミスリードと言えば簡単だが、人の心が簡単に操られるのも面白くない。何はともあれ、為政者の望んだ方向に世の中が動いて行かなかったのは確かだろう。