夕立の後

16時頃だっただろうか、急に強風が吹きだした。激しく木々がゆすぶられ、建物も軋み音がしている。大雨の予感がした。そして職場のトタンの大屋根を激しく叩く大雨が降りだした。大きな雨音のせいで小声では会話ができず大きな声になった。なんとなく血が滾ってきた。
帰るころにはすっかり雨もやみ、空が晴れ渡った。富士山は見えないが手前の三坂さんちの山肌がすっきりと見えた。家に帰るとテレビのニュースで神奈川県に大雨警報が出ていると言っていた。山梨からだんだん東へ移って行ったのかもしれないと思った。