夕陽

シン・ゴジラ」は面白くて2度も観に行ってしまったのだが、2度観てもまだ揺さぶられた心は収まらず、ときどきネットで他の人の評価を見たりして余韻に浸っている。その余韻は円谷特撮ものに向かい、勢い「帰ってきたウルトラマン」の第5話と第6話を観るところまで行った。
この2話は連続ものになっていて、第5話が「二大怪獣 東京を襲撃」、第6話が「決戦!怪獣対マット」だ。登場する怪獣はグドンツインテールの2体で古代から蘇った怪獣という設定。工事現場で発見された古代怪獣の卵の処理をマットの隊員が誤った処理をしたために巨大化して孵化してしまう。一方それを餌にしていたもう一体の古代怪獣までも何故か蘇って格闘。ウルトラマンも負けてしまう。そこで来週へ。
翌週はタイトルが重要で、「怪獣対ウルトラマン」ではなく「怪獣対マット」。普段はさらっと描かれるだけのマットの戦いがウルトラマンの戦い以上にじっくりと描かれている。特に戦い前の緊張感のあるカット割りがカッコいい。
僕が小2の頃に観た時には、もっとずっと長い闘いに感じ、夕陽がやけに印象的だったのだが、大人になってから見直すと思いの外戦いは短かった。
シン・ゴジラでは外国の圧力によって熱核兵器の使用が決定され、政府の外交努力がそれを防いだ。帰ってきたウルトラマンのこの回では、防衛軍の長官がスパイナーという小型水爆並の威力がある爆弾の使用を決定し命令するが、マットの命令違反で使用されずに終わった。どちらも東京の壊滅が回避されたのだが、そのあたりの対比も面白く観られた。