ダイサギ

原発事故現場をロボットが自身に繋げられたケーブルを引きずりながら冒険したらしい。そのロボットは、人が浴びてはいけない程の強い放射線量の瓦礫の上を通りながら、だいぶん核心部に近づいたようだ。でも残念ながら動作不能に陥ってしまい繋げられたケーブルはちょん切られてしまったということだ。そうなれば、健闘空しくも当然「失敗」と言うべきところだ。だって、どうにもロボットが動かないから、ロボットの命を繋いでいるケーブルを切ってしまったのだから。新聞にも失敗という文字が見出しに大きく書かれていたが、それでもどうやら当局は失敗という言葉を嫌っているようでこの事件は「失敗」とは言わないらしい。
ここで原子力がどうのこうのと言う気はさらさら無い。ただ、事故現場の中核を見に行くために作られたロボットがその手前で止まってしまい制御不能に陥ったことについて「失敗では無い」と言い切る神経に呆れる。どう考えても失敗でしょ!!。これじゃ原発事故直後のやり口となんら変わらない。
失敗とか間違いとか、そういうものを人は正直に認めないとね。