一本松

一本松というと、本来は周囲に高木が無いところで一本だけ高くそびえて目立っている松のことを言うのだろう。

近所の湯村山に散歩に行ったら、コナラが多い雑木林の中に一本だけ太いアカマツが生えていた。幹の色が明るい橙色のアカマツは、くすんだ灰色の他の木の中に在ってなかなか目立つ。だからこれも一本松と呼びたくなる。陽樹であるアカマツは、林の中の枝は全て枯れ落ちていて、ずっと上の方の樹幹部分だけに葉をつけている。それがいかにも息苦しそうに見える。