山道

ほとんど使われていない様子の林道には、かなり草が生えていた。強い風が吹いていたので、道に覆いかぶさった木々の枝が激しく揺さぶられていた。単車で出かけた日だったのだが、風にあおられてふらつくので気を使った。疲れてちょっと単車を停めた場所のその奥にこの道が続いていた。
車に乗るときに窓を開けていたい僕にとっては、少々風が強くても大した問題では無いのだが、困る時もある。通行中、学校に差し掛かるあたりで空気がほんのり濁っている。これは乾いたグランドから飛んでくる土ぼこりだ。そうすると、それをやり過ごすまでは窓を閉め切らなければならない。この時期だと、僅かの時間でも車内は暑くなるので困る。