芝の刈り跡

子供の頃、庭の芝生にいるアリたちの様子を眺めていたのを思い出した。普通に歩ける土の場所では綺麗な隊列を組んで行進してたが、それに比べて芝の間に巣があるアリたちは歩き辛いその中を割とバラバラになりながら何となく同じ方向に進んでいた。思えば、私たちのサンダルの厚み程度しかない芝の高さは蟻の体の何倍分もあるわけで、それを上り下りしながら歩いて行くアリは、人間がジャングルを歩くよりも凄いことをやっているとも考えられる。
ところで先日、昨夏大騒ぎになった「ヒアリ」の報道に久しぶりに触れた。なんでも、アメリカから飛んできた飛行機の積み荷からヒアリが160匹見つかったという。興味を持ってネットで調べてみると、それより前に名古屋港で20匹、大阪港では2000匹以上もいたというニュースがみつかった。危険は相変わらず迫っているわけだが、その扱いは昨年に比べて格段に小さい。